私のところに、派遣社員の方から「派遣から正社員になりたいのですが、どうすれば良いですか?!」という問合せが増えています。
コロナの影響もあり、不安定な雇用形態から脱却したい方が増えてきている気がします。
ちょうど私の友人も今、派遣社員から正社員への転職活動を始めたばかりです。
「厳しい、厳しい。。。」と悩んでいます(><;)
そうですか。
派遣から正社員になるには、いくつかの手法と正しい手順があります。
また注意すべきポイントもあるので丁寧に解説していきますね!
派遣から正社員になるには正しい手順と成功させるコツがあるのを知っていますか?!
「正社員として安定して働きたい」、「収入を増やしたい」、「キャリアアップしたい」と正社員登用を目標に頑張っている方、また「今後、派遣のままで良いのかな。。。」と不安に思っている方にとって、正社員は一つの目標であると思います
この記事では、派遣から正社員になるための4つの手法、正しい手順、成功するコツ、気をつけたいポイントなどを丁寧に解説していきます
・派遣社員から正社員になる4つの手法、正しい手順、成功させる4つのコツ
・派遣社員から正社員になるメリット、デメリット
・派遣社員から正社員になる際に注意すべき5つのポイント
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派遣から正社員になれるの?!
現在、「派遣から正社員になる」ことについて様々な相談を受けています
「自主的に正社員になろうと試みて正社員になった方」、「派遣先から正社員登用の声がかかった方」、「紹介予定派遣を活用して正社員になった方」など、正社員への道はいくつかあります
また一言で「正社員」といっても、働き方改革の中において、企業は様々な形の正社員を登用しています。
ここではまず、派遣から正社員になるための基本情報を確認していきます
【多様な正社員とは?!】はこちらのサイトで詳しく解説しています
派遣から正社員へなる確率について
まず日本において、2023年の非正規社員は2,124万人、労働力人口全体の37.1%とされています(厚生労働省調べ)
※非正規社員(派遣社員、アルバイト・パート、契約社員、非常勤講師、嘱託など)
その内、派遣社員156万人、非正規社員(2,124万人)の中で、7.3%です
また、厚生労働省の「令和4年度 労働者派遣事業報告書の集計結果(速報)」によると、紹介予定派遣により労働者派遣された方や職業紹介を実施した方は45,904人
これに対し、直接雇用に結びついた方は14,865人なので、32.4%です
決して高い数値ではありません
紹介予定派遣から正社員になることは、そんなに簡単なことではないことが、統計からもわかります
紹介予定派遣からの正社員登用が32.4%であれば、一般派遣契約から正社員登用の確率はそれ以下となり、厳しいものとなります
それでは、なぜ簡単ではないのでしょうか?!
派遣から正社員になるのが難しい2つの理由
本来正社員になりたいが、しぶしぶ派遣社員で就業している方は少なからずいます
派遣から正社員登用されることはそう簡単ではありません、なぜでしょう?!
人件費予算が決まっているから
企業では、その期に対して人件費の予算を見積もっています
正社員は人件費(固定費)
派遣社員は外注費、業務委託費(変動費)
という区分になります
要するに、企業は年度が始まる前に、予めそれぞれの予算組みをしていて、ある程度活用できる予算が決まっています
期中に正社員の予算を大幅に拡大することは簡単ではないのですね
その上で、人数試算をしている会社もあり、正社員で○人、派遣社員は△人、と人数も決められていることがあります
※もちろん期中にある程度変動することはその会社の采配です
ですから、その算定予算、算定人数から誤差が出ないよう、調整されている部分があります
その上で、正社員は人件費予算(固定費)、派遣社員は外注費、業務委託費(固定費)予算ということで分かれていますので、その調整については社内手続きを踏まなければならない状況があります
正社員登用規定がある
就業規則の上で、正社員登用について条件付き規定を設けている会社があります
- ○○歳以下
- 大学(短大)卒業以上
- 転勤可能
つまり条件を満たさないと、正社員登用はできないわけです
例えば、派遣社員の方で非常に勤怠が良く、スキルも非常に高い55歳の派遣社員の方が正社員になりたい!、といっても就業規則で「採用年齢が35歳未満」ということですと正社員になることはできないのです
この正社員登用規定が就業規則の中で設けている場合、「仕事ができるから正社員に登用する」とは簡単にならないわけです
企業が派遣社員を正社員登用する2つのメリット
また企業側には派遣社員を正社員登用する上でのメリットもあります
派遣期間を『試用期間』と捉えて活用できる
正社員を雇用するとき、企業側は雇用リスクを抱えます
- 直ぐ辞めてしまうかもしれない。。。
- 本当に仕事ができるのだろうか?!
- 休まずに勤務してくれるだろうか?!
- 社内の人間とコミュニケーションを上手くできるだろうか?!
- 悪さをしないだろうか?!
派遣社員から正社員登用する場合、上記のリスクを低減することができます
正社員として1発採用におけるリスクを考えると、予測ができる派遣社員を正社員登用することは、企業にとって非常に効果的です
派遣期間を『試用期間』として捉えることも可能なのです
キャリアアップ助成金
キャリアアップ助成金とは?!
有期雇用労働者、短時間労働者、派遣労働者といったいわゆる非正規雇用の労働者の企業内でのキャリアアップを促進するため、正社員化、処遇改善の取組を実施した事業主に対して助成するもの
あまり活用している企業は少ないのが実態です ※企業の人事で知らない方も多くいます
派遣先の企業が派遣社員を直接雇用すると、助成金を受け取ることができます
有期雇用を正規雇用にした場合 1人当たり 85.5万円(71.25万円)
無期雇用を正規雇用にした場合 1人当たり 57万円 (49.875万円)
※中小企業(大企業)の助成額
企業としても上記のメリットがあるので、しっかりと理解した上で上手に活用することは採用の効率化、また無駄な経費をおさえることが可能なのです
正社員登用を希望する際に知っておきたい3つの知識
「将来、正社員として働いてみたい!」という方にとって、予め知っておきたい3つの知識があります
現在、派遣社員として勤務している中で「将来この会社で正社員になりたいな、、、」と考えている方も対象となります
無期雇用派遣
派遣社員は、①有期雇用派遣社員、②無期雇用派遣社員の2つに分かれます
①は登録型派遣とも呼ばれています
②は常用型派遣とも呼ばれています
しばしば求人票で、「正社員」として募集していますが、実態は「無期雇用派遣社員」というケースがあります
※これは企業側が「正社員」とした方が求人応募が多くなる為に行っているものです
知っておくべき知識は「無期雇用派遣社員と正社員では違いがある」ということです
※【無期雇用派遣社員】はこちらのサイトで詳しく解説しています
派遣の3年ルール
派遣で働く際によく聞く言葉で、「派遣は3年しか働くことができない」
この言葉は派遣で働いたことがある方は1度は聞いたことがあると思います
もう少し丁寧に説明しますと、「同じ会社の同じ部署においては、3年を派遣期間の上限としなければならない」ということです
これには例外があり、上項で解説しました【無期雇用派遣社員】は同一部署で3年以上も働くことができます
※その他、例外あり
企業はこの3年を上限に派遣社員を正社員登用(直接雇用)するケースがあります
要は、3年を目安に正社員登用することが、企業にとっても決裁を取りやすいことが挙げられます
派遣社員の方から見れば、3年がタイミングとしてチャンスという捉え方もできます
【派遣の3年ルール】はこちらのサイトで詳しく解説しています
会社の就業規則(正社員登用の有無)
上項でも解説しましたが、正社員登用を目指す際に、その会社の就業規則の中で正社員登用の規定を設けている場合があります
その規定の対象外になれば、正社員にはなれません
正社員登用を目指す方は、予め派遣先に「正社員登用の制限はありますか?!、例えば年齢制限とか、大卒でないと正社員になれないとかありますか?!」と聞いてみても良いですね
初めから可能性があるのとないのとでは、モチベーションも違いますし、その気になって頑張って高い評価をもらっても結果、正社員になれないのでは意味がないですからね
※就業規則の中で、正社員登用規定を設けていない会社もあります
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派遣社員から正社員になる4つの手法
次に大切な派遣社員から正社員登用される4つの手法について解説していきます
紹介予定派遣を活用する
紹介予定派遣をご存じでしょうか?!
※ご存じでない方は、【紹介予定派遣】を参考にしてください
紹介予定派遣は非常に理にかなった派遣システムです
最長6ヶ月を上限に派遣で働き、お互いが良ければ、直接雇用(正/契/パート等)に切り替えるシステムです
派遣社員の方にとっては、その会社を見る(環境、風土、人間関係、仕事内容等)期間で、将来継続的に働いていきたいか、を確かめる期間として利用できます
また派遣先にとっては、その派遣社員の働きぶり(勤怠、スキル、コミュニケーション能力等)を見る期間であり、『試用期間』として捉えることができます
派遣社員の方にとっては、正社員登用を目指す上でこの紹介予定派遣を活用することは非常に有効な手段であると言えるでしょう
【紹介予定派遣】はこちらのサイトで詳しく解説しています
ちなみにこの紹介予定派遣は、正社員で働き始めるけど、直ぐ嫌になって辞めてしまうクセがある方にはとても有効な手法です
正社員登用を狙う
「いきなり正社員は不安だが、自分と合っている職場であれば、正社員になりたい!」という方は、派遣社員から始めて、正社員登用を狙うことが有効です
良くあるケースとして、企業として正社員募集はかけていないが派遣社員は募集しているケースで、「働いてみて良ければその会社の正社員になりたい!」という希望がある場合です
企業が派遣社員から正社員登用しているケースは多くあります
そこを狙います
上項で解説したとおり、それには予め就業規則の確認が必要であり、以前そのような例があったのかどうか、その確認もしたいところです
前例があれば、可能性は一気に上がります
派遣社員の方で正社員登用を狙う為に行うことは以下の3つです
・勤怠を良く
休まない、進んで残業する、進んで休日出勤する、素直に聞く姿勢
・仕事で高い評価をもらう
ミスなく、丁寧にスピード速く、「何でもやります!」という姿勢
・円滑なコミュニケーション
周りの社員の方との円滑なコミュニケーション、「この人は使いやすい」という印象を持たせる
上記の点に意識を持ちながら、就業することで、企業が「正社員として欲しい!」と思ってもらえるようにする努力が必要です
ただし、この派遣社員から正社員の道は簡単なものではありません
派遣社員の中でも、社員並みの高い評価が得られないと、転換してくれません
※安易に考えることは控えましょう
転職エージェントの活用
正社員で就業を目指すのであれば、転職エージェントを有効活用しましょう
プロの力を借りるのです
自分一人で就活するのではなく、プロの力も利用するのです
企業は一般に求人票を出していると同時に、転職エージェントにも求人をお願いしているケースも多いです
昨今、人手不足で自社ではなかなか採用ができない企業が増えてきており、転職エージェントの力を借りるケースが多くなってきています
転職エージェントの求人数、アドバイスを有効活用することは非常に効果的です
転職エージェントは人材を採用してもらうことで報酬をもらえます(成果報酬)ので、求職者に無理、無謀な求人を押しつけてくる場合があります
必ずしもあなたの希望に合った求人のみを提案してくるわけではありません
そこは沈着冷静に対応をしましょう!
ちなみに転職エージェントは【職業紹介事業】を行っています
【職業紹介事業】はこちらのサイトで詳しく解説しています
派遣会社の正社員となる
派遣期間中の評価が高いと、派遣社員の「正社員」として派遣会社から正社員登用の声がかかるケースがあります
例えば、派遣先の工場でリーダー的なポジションを担い、他の派遣社員(数十人規模)をまとめ上げ、スキルもコミュニケーション能力も高く、良い評価が得られている派遣社員について、派遣会社としてこの派遣社員に辞められたら困る、となるわけです
退職を防ぐ手段として、正社員登用をして離職可能性を低減します
私は現にそういった対策をしている派遣会社を数多くみてきました
派遣会社の正社員だが、職種は営業、コーディネーターではなく、現場の管理者としての採用となるわけです
その地位を目指す手法もあります
しかし、その采配はあくまで派遣会社ですので、過度な期待は禁物です
また正社員登用ではなく、【無期雇用派遣社員】として有期雇用派遣から切り替えるケースも多くあります
技術職、専門職などの分野で、評価の高い派遣社員を正社員登用し、派遣先に出向させるケースが多くあります
派遣先としても継続的にその派遣社員に仕事を任せたい、派遣元はお客様(派遣先)のリクエストに応える為に、その派遣社員を正社員登用するのです
リンクがおすすめする【育成型無期雇用派遣】fantable
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派遣から正社員になるメリット、デメリット
それでは、派遣社員から正社員になる際のメリット、デメリットを詳しく見ていきましょう
しっかりと正しい知識で冷静に理解、対応することで、その選択に後悔しないようにしたいものです
派遣から正社員になる4つのメリット
派遣から正社員になるメリットは4つあります
雇用の安定性
まず第1の優先順位は雇用の安定性になります
派遣はあくまで有期雇用(無期雇用もあります)です
『派遣切り』という言葉が一時席巻したように、いつ何時切られてもおかしくありません
派遣で勤めている方はいつもその不安を抱えていることでしょう
正社員になれば、期間の定めのない雇用になりますので、安定性はある程度保証されます
しかし、現代社会の進むスピード、業界動向は非常に変動していますので、正社員になったから一生安泰、という訳ではありません
【派遣切り】はこちらで詳しく解説しています
キャリアアップ(昇格、スキルアップ)が可能
派遣社員はどこまで行っても派遣社員、また契約上、業務内容に制限があります
※【派遣社員の仕事はどこまで?!】はこちらのサイトで解説しています
派遣社員は正社員のように、課長から部長、取締役、といったように原則昇格はありません
また契約上、多岐に渡って幅広い業務を任せられない、という縛りもあります
派遣社員の同一労働同一賃金制度にもあるように、派遣社員はある一定の業務に集中されます
※付随的業務はあります
その上で、派遣制度はキャリアアップが非常に難しいシステムになっています
そこで正社員になれば、上役への昇格、スキルが上達していけば、次に難易度が高い業務を任せられるようになり、自身のスキルアップにも繋がります
収入アップ(昇給、賞与、退職金、その他手当)
正社員の待遇と派遣社員の待遇には差があります
賃金の出所が違う為です(正社員は企業から、派遣社員は派遣会社から)
派遣社員にも、同一労働同一賃金制度が始まり、労使協定方式の場合は、賞与、退職金規程があり、昇給に関しても、毎年厚生労働省から最低賃金のベースアップがなされているところではあります
しかし、金額的に見れば正社員の方が大きい傾向にあります
※【派遣社員の同一労働同一賃金】はこちらで詳しく解説しています
福利厚生
派遣社員においても、派遣社員の同一労働同一賃金制度において、福利厚生も派遣先の規定を利用できるようにする旨、定められています
しかし、派遣先の福利厚生の全てが利用できるわけではありません
正社員になれば、その企業の福利厚生の利用が可能です
現在の傾向としては、企業が福利厚生を手厚くしているケースが多くあります
人手不足解消の施策として、福利厚生の見直しに注目が集まっています
【同一労働同一賃金制度による派遣社員の福利厚生】※厚生労働省資料
派遣から正社員になる4つのデメリット
次に派遣社員から正社員になる際のデメリットについて見ていきましょう
仕事の幅の拡大、責任感、人間関係ストレス
派遣社員は仕事について、ある一定の職種に限られています
正社員になれば、それは取り払われ、色々な業務を任せられるでしょう
それは逆を返せば、スキルアップにも繋がりますが、業務量、必要なスキル、知識量が増えます
「あまり業務を増やしたくない」、「限定された職域で仕事をしたい」、「一定のスキルを特化したい人」方については、向いていない働き方なのかもしれません
また、正社員になれば、業務責任を持たされることが当たり前になります
派遣社員の場合は、正社員が最終責任を負ってくれましたが、正社員になればそうはいきません
責任感の重圧に耐えられるメンタルが必要です
また人間関係の幅も広がります
上司から部下、派遣社員の方ともコミュニケーションを取らなければなりません
派遣社員の際は、派遣の仲間同士、同じ部署の社員と限定されていたものの、正社員となれば、部署をまたいで様々な人間関係が出てきます
コミュニケーションが苦手な人にとっては、そこは苦痛になるかもしれません
転勤、異動がある
派遣社員の場合は、転勤は基本的になく、異動についても契約変更が必要となり、簡単にできるものではありませんでした
しかし、正社員になれば、転勤も半強制的、異動については有無を言わさず、会社の指示どおり実施せざるを得ません
一部、希望を聞いてくれる企業もありますが、まだまだ強制的な圧力が強いのも実情です
プライベートな事情で「転勤ができない」「異動ができない」派遣社員の方にとってはこれがリスクとなり得るでしょう
残業、休日出勤の対応
派遣社員の時は、「残業なし、休日出勤なし」の条件で勤めていた方は、正社員になれば同じ条件とはいきません
残業対応、休日出勤対応もしなければならない状況が出てくるでしょう
普段、対応している場合はリスクにはなりませんが、今まで対応していなかった方にとっては大変大きな負担となります
プライベートな事情、家族の事情などで対応をしていなかった方にとっては厳しい条件となるかもしれません
【派遣社員の残業、残業手当】はこちらで詳しく解説しています
【派遣社員の休日出勤、休日手当】はこちらで詳しく解説しています
退職しづらい
派遣社員は有期雇用にて、期間の定めのある雇用契約ですので、契約期間満了で退職することにそれほど大きなストレスを感じなかったと思います
それが派遣社員のメリットの部分ではありますが、正社員は派遣社員のように安易に(語弊がありますが)辞めることに関して、一定のストレスが発生してきます
「期間限定で色々な会社で働いてみたい!」「色々な業界、スキルを身につけ経験したい!」という方は正社員の働き方は向いていないのかもしれません
退職するに当たっては、派遣社員よりも引継業務がたくさん出てきますし、色々な人間関係もありますから、煩わしさを感じる部分も大きいでしょう
【派遣社員の即日退社】はこちらで詳しく解説しています
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派遣から正社員になる4つのコツ
派遣から正社員になるためにはコツがあります
「会社として、どのような社員が欲しいか?!」
そこにヒントが隠されています
会社へのアピール作戦
「私はこの会社が大好きです!」という社員は会社から良い印象で見られます
会社としては「会社のことが大好きな社員で構成したい」というのが本音のところです
しかし、実情はそうではありません
会社への愛着が深い、会社を大切にしている、社員と仲良くやろうとする、クレームを出さない、多少のことでも我慢できる、キャリアアップを目指している、会社のボランティア活動に参加する、など会社が大好きな社員は会社にとってメリットのある行動をしてくれます
会社はそういう社員を大切にし、正社員として雇用したい、という考えがあります
そういう意味でも、「私はこの会社が大好きです!!」ということを派遣先に把握してもらえるよう努力をしましょう
積極的な業務姿勢を見せる
会社は社員の業務への取り組みで評価をします
具体的には以下のとおりです
- 仕事に対する熱意、意欲、積極性、責任感がある
- 業務改善案、新規提案ができる
- 円滑なコミュニケーション能力がある
- 勤怠が良い(出勤率、残業、休日出勤への協力体制)
「この派遣社員はいつも仕事に対して前向きに取り組んでくれるな!」
「この派遣社員に仕事を任せておけば大丈夫だな!」
「社内コミュニケーションも上手くやってくれるし、本当に助かるな!」
「新しい視点で、業務改善、新規提案をしてくれる貴重な存在だな!」
「困ったときに協力的で、残業、休出も文句も言わずやってくれるからありがたい!」
上記のように、会社に思わせれば、「勝ち」も同然です
そんな社員を会社は望んでいます
会社になくてはならない存在となる
「この人がいなければ、会社が回らないよ!」
会社にそう思わせれば「勝ち」です
具体的には仕事のリーダーシップ、属人的な業務内容(この人でなければこの仕事はできない)、売上貢献度が非常に高い、将来的に役職に就いてもらいたい、等
周りの社員からも「○○さんがいなくなったら、この会社はヤバいよね。。。」などとそれなりの高い評価を上長だけではなく、一般社員からも信頼、評価が得られれば、その人は会社になくてはならない存在となっているでしょう
そこを目標に頑張っていけば、正社員登用の声をかけられる可能性はグッと上がるでしょう
社員との円滑なコミュニケーション
仕事をしていく上で、1番重要だと言っても過言ではないくらい、コミュニケーションは重要です
社内コミュニケーションが上手くいけば、大抵の仕事は上手く回っていくものです
自分が上手くできない業務でもコミュニケーションを上手く取っていくことで、会社としては業務を上手く回せることが可能です
ただ、コミュニケーションが円滑に回らないと、業務はちぐはぐになり、ミス、トラブルを発生させます
このコミュニケーション能力は非常に大切なポイントで、自身が上手く立ち回るのに役に立ち、社内業務全般を上手く回すのに重要なポイントです
コミュニケーションが上手い社員は上司からも部下からも信頼を得ることができ、会社評価もおのずと高い評価が得られます
そうした意味で日頃から挨拶をはじめ、周りの社員、派遣社員の方とも良好なコミュニケーションが取れるよう努力をしていきましょう
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派遣から正社員になる際の5つの注意点
最後に、派遣から正社員になる際の注意点について解説します
『引き抜き行為』には正式な手順がある
派遣社員の方で、派遣先から「まだ派遣会社には言ってないけど、ウチの社員にならない?!」などと言われた経験のある方はいますでしょうか?!
派遣で一定の期間、高い評価が得られると、会社は「○○さんは社員で欲しいな。。。」などと考え、その対象の派遣社員(○○さん)に声をかけてくるケースがあります
これを【派遣社員の引き抜き行為】と言います
派遣社員を直接雇用することは悪いことではありません
むしろ派遣法では直接雇用を推進しているので望ましい形ではありますが、派遣先が派遣会社で内緒で行おうとすることに問題があります
内緒で行う理由は「派遣先が派遣会社にその派遣社員の「紹介料」を支払わなければならないから」です
その「紹介料」は100万円以上かかる場合もあります
それを派遣先が渋り、内緒で派遣社員を引き抜こうとするのです
※派遣契約書の内容には引き抜き行為について、制限規定を謳っている文言があります
これを行うことで、派遣先と派遣会社に大きな溝が生まれ、信頼できない関係性となり、その飛び火が派遣社員に降りかかることがあります
現に、私が経験してきた中で、数多くこの問題に対応をしてきました
1番被害を受けるのは、その詳細を知らされず、派遣先の言うがままに対応していた派遣社員なのです
派遣社員を直接雇用する場合には、正しい手順があるのです
【派遣社員の引き抜き行為】はこちらで確認をしておいてください
派遣社員として、必ず知っておきたい重要ポイントでもあります
面接で聞かれる質問を準備しておく
正社員登用の前に、ほとんどの会社には面接があります
その面接には現場の上長だけではなく、人事の方、またその統括の役員が同席することもあります(初めて顔を合わす上長もいるでしょう)
小規模な会社ほど、役職者が同席する確率は高い者です
※大企業は決裁を人事に任せているケースが多い
面接の際の返答は非常に重要なポイントでもあります
それでは面接で聞かれる内容について見ていきましょう
正社員で働きたい動機
今まで派遣で働いていたのに、なぜ正社員で働きたいのか?!
良くある質問の一つです
- 安定的にこの会社で継続して働きたい
- 更なるスキルアップ、キャリアアップを図りたい
- 責任感を持って、モチベーション高く仕事をしていきたい
等々
正社員になりたい理由は人さまざまです
自身の状況に合った的確な理由をしっかりと説明できると良いです
正社員で今後どのように働いてきたいか
この質問も重要なポイントの一つです
正社員になるからには、会社はそれなりの仕事ぶり、を期待します
「向上心はあるか?!」、「どのようにキャリアプランを考えているか?!」
会社として気になる部分です
上手にアピールできると今後の仕事がやり易くなります
なぜ今まで派遣で働いていたか
会社は「なぜ○○さんは正社員ではなく、派遣社員を選択したのだろう、何か特別な理由があるのではないか?!」などとマイナスイメージを勘ぐります
そこを安心させてあげましょう
それは各自の事情で、例えば、「家庭の事情で、残業、休出ができず派遣の働き方が合っていたが、それが解消し、フルタイムで働けるようになった」、「初めはスキルがなく不安だったので派遣から始めました、スキルアップし仕事にも慣れてきたので正社員としてバリバリ働きたい」等、色々な理由があると思います
伝えるポイントは、今後は正社員としてバリバリ働くことが可能であり、モチベーション高く働きたいという意欲、意思を明確に伝えることです
確認事項(転勤/異動、責任感、残業/休出)
会社は正社員登用するに当たり、条件的な要素を確認してきます
■転勤、異動の可否
会社によっては、「転勤、異動が可能なこと」も条件として挙げています
■正社員としての責任感
派遣社員の時は、業務の最終責任を負うのは社員でした
しかし、正社員となれば、自分の仕事ももちろん、派遣社員の仕事の責任も負うことになります
その重圧に耐えられるメンタル、覚悟があるかどうか、確認されるでしょう
■残業、休日出勤の可否
派遣社員の時にはなかった場合、残業、休日出勤の可否は必ず確認されるでしょう
派遣先の就業規則を確認しておく
上項でも述べたとおり、必ず派遣先の就業規則は確認しておきましょう
自分としては、正社員になる気でモチベーショを上げて頑張っていたのに、いざ就業規則を確認したら正社員登用には条件があり、自分はその条件を当初から満たしていなかった。。。
とならないように、就業している会社で正社員を目指すのであれば、派遣先の就業規則は必ず事前に確認しておきましょう
直接、就業規則の原本を見せてくれる会社もありますが、見せてくれない会社もありますので、上長に「正社員になるために就業規則で条件的な事項はありますか?!例えば大卒に限定しているとか、ありますか?!」などと聞いてみて下さい
契約期間中は正社員登用を避ける
原則、派遣期間中に直接雇用をすることは禁止されています
先程の【派遣社員の引き抜き行為】でも説明しましたが、派遣の契約期間中は原則、正社員登用への切り替えをしない方が、トラブルを最小限に抑えることができるでしょう
派遣会社としても、派遣社員(売上)を取られるわけですから、内心穏やかではありません
派遣先の都合で「派遣期間中にどうしても正社員に切り替えたい!」という要望が出てきても、派遣会社としては、その契約期間の予算を見積もっている訳ですから、良い気はしません
原則、契約期間は守りましょう
もし、派遣期間中に派遣先から声がかかった場合は、トラブルの飛び火がかからないよう、「派遣期間が終了してからでお願いいたします。」とした方が宜しいでしょう
※いち早く正社員になりたい気持ちは理解できますが
※派遣期間中でも派遣先、派遣元でしっかりとした合意が取れている場合は問題ありません
【派遣契約の中途解除】はこちらのサイトで詳しく解説しています
3年が一つの目安となる
【派遣の3年ルール】、ここが一つの目安となります
そもそも派遣法は「企業に臨時的に労働力を提供すること」が前提ですので、永続的な派遣の活用は推進していません
3年ルールの主旨は、「3年も派遣を継続したら、それは常用雇用と同じですので社員(直接雇用)で雇ってください」という意図です
その為、3年以上は派遣はできない、という制度になっています(例外あり)
現行の派遣法では、3年を規制する項目として、【事業所単位の抵触日】、【組織(個人)単位の抵触日】と2つの抵触日が設定されています
自身の抵触日は必ず確認しておきましょう
そこが正社員登用へのタイミングになることがあります
【派遣の3年ルール】はこちらで詳しく解説しています
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まとめ
現在、派遣社員で勤務している方で、正社員登用を目指している方も多いかと思います
また、将来的に正社員を目指し、派遣社員からスタートをする方もいると思います
派遣社員から正社員登用されるには、いくつかの手法と、正しい手順、成功するコツを前もって知っているのとそうでないのとでは、成功確率に大きな差が生まれます
現在の日本は人手不足で、今後派遣社員から正社員に切り替えていく会社も増えていくと予測しています
現に、正社員として人材の囲い込みを積極的に行っている会社も多くあります
そういう意味では、派遣から正社員を目指している方にとってはチャンスになります
正しい知識をもとに、将来のキャリアプランを策定し、3者(派遣社員、派遣先、派遣元)が納得できる形で切り替えが行われるよう、準備をしておきたいものです
以上、【派遣から正社員になれるの?!】について解説しましたが、理解できましたでしょうか?!
ありがとうございます!!
早速、私の友人にも教えてあげよう!っと
注意すべきポイントも非常に勉強になりました(^^)
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面接はそんなに緊張する必要はありません
あなたの実績は上長から役職者まで一定の評価を伝えてあり、ほぼ顔合わせ、最終確認、という意味合いもあるので、ガチガチになる必要はありません